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駐車場投資の今後を数字から考察

駐車場経営って素人でも簡単そうだし

興味を持つ人が多いと思います。

 

どんなイメージでしょうか?

・設置が簡単

・素人でも出来る

・薄利

・ほっておいてもお金が入ってくる

・土地持ちじゃないと厳しい

 

などでしょうか?

素人投資としてコインランドリー経営が爆発的人気になりましたが、

駐車場もかなり増えました。

 

駐車場投資の実態は検索したら死ぬほど出てくるので、

各自調べてもらうとして、

今回は今後について考察していきます。

投資は現在の話ではなく、

10~20年スパンで考えていくことが重要です。

〇駐車場数と保有台数の推移

実際どの程度駐車場は増えているのでしょうか?

          出典 国土駐車施策の最近の動向 H29交通省 

2015年までのデータですが、

右肩上がりですね。

     出典 国土交通省 駐車場施策の最近の動向 H30

左の写真が全国、右の写真が東京23区です。 

 

附置義務駐車場なども含めた

全体の駐車場台数も

全国、東京23区共に綺麗な上昇になっていますね。

平成3年に駐車場法が改正されています。

附置義務を課す建築物の床面積の最低下限の引き下げ。

 

東京23区において過去10年間で

駐車場台数は約1.25倍に増加してる一方で

保有台数は約0.89倍減少

「東京は減少している」

↑これは重要な情報ですね。

 

ここまでの説明で

倍率グラフの折れ線だけで

「駐車場は増えてるのに対し

保有がいまいちだからヤバイね!」

と簡単に結論付けるのはまだ早いです。

数字をしっかり見て行きましょう。

 

 

H18年からH25年の東京23区数値比較です。

 

駐車場台数

H18 58.3万台

H28 72.8万台

 

自動車保有台数

H18 233万台

H28 208万台

 

数字だけ見ると

全然駐車場が足りてません

 

約130万台はどこに停めてるんや?

路駐?

まさかそんなわけないですよね。

 

全国で見てみましょう。

 

あ~出た出た。

自動車保有台数だけ右に数値を載せてる。

クソグラフ。

 

印象操作に使われやすいですね。

こんなめちゃくちゃなグラフあり得ないですね。

せめて数字の上昇率を合わせないと。。。

 

駐車場供給台数 約500万台

自動車保有台数 約7500万台

単純に駐車場に対して保有台数が1桁多いですね。

グラフにある「届出駐車場」とは何を指すのでしょうか?

 

路外(届出)駐車場とは、

道路の路面外に設置される自動車の駐車場で

一般公共(不特定 多数)の用に供される施設をいう。

これに対して道路の路面に一定の区画を限って

設置される駐車場を路上駐車場といい、

駐車料金の徴収は地方公共団体が条例で定 める。

なお、路上に設置される

パーキングメーター及びパーキングチケットによる 路上駐車帯は、

道路交通法に基づき公安委員会が設置、

管理するもので上記の路上 駐車場とは異なるものである

 

なるほど。

不特定多数が利用するコインパーキングなどの事なのですね。

要するに

「月極駐車場や自宅車庫などは含んでいない」という事。

 ※月極、自宅車庫数もデータを探して見ましたが

残念ながら見つけることが出来ませんでした。

 

話を戻します。

自動車保有台数と駐車場設置数で

駐車場投資の「今後」についての一つの目安にはなるでしょう。

 

 

〇走行距離推移と路外(届出)駐車場

 

 

では、別の視点でも考えてみましょう。

走行距離推移

路外(届出)駐車場

を比べる方が「現時点」での

需要と供給のバランスが分かるかもしれません。

 

極端な話、

保有が増えても車を利用しなければ

コインパーキングの需要はありません。

走行距離が増えると

コインパーキング利用率もあがる。

という想定で調べてみます。

      出典 e-Stat 自動車燃料消費量調査

見にくくて申し訳ございません。

まずは自家用車の

H23年~H29年の走行キロを比べて行きます。

※H22年は届出駐車場数が分からなかったので抜いてます

 

(単位千キロメートル)

H23年 566,939,608

H29年 607,019,533

7.0%上昇。

       出典 e-Stat 自動車燃料消費量調査

営業車

H23年 574,383,974

H29年 615,016,420

7.0%上昇

 

路外(届出)駐車場

H23年度末 162.3万

H29年度末 182.3万

11.2%上昇

 引用 全国駐車場整備状況調査2014年2019年 

 

自動車保有台数

H23年 78,660,773

H29年 81,260,206

3.3%上昇

 引用 自動車検査登録情報教会自動車保有台数の推移

 

保有台数が3.3%上昇。

走行距離が自家用、営業用共に7%の上昇。

届出駐車場数は11.2%上昇。

 

1台当たりの走る量が増えてる?

 

ちょっと意外でした。

念のため

NEXCOが出している

高速道路交通量も調べてみましょう。 

下記は全ての通行車両が含まれます。

〇高速道路交通量

  H23(千台) H29(千台) 増減
東日本高速道路

32,828

34,754

105.9%
中日本高速道路 21,343

23,513

110.2%
西日本高速道路 33,390 34,237 102.5%
NEXCO系小計 88,561 92,722 104.7%
首都高速道路 13,228 12,120 91.6%
阪神高速道路 10,477 9,157 87.4%
本四高速道路 599

663

110.7%
合計 200,426

207,166

103.4%

     参考 日本高速道路保有・債務返済機構 過去の交通量 より

 

交通量合計は3.3%の上昇ですね。

高速道路使用量は保有台数上昇率とマッチしました。

走行キロ上昇率とはマッチしてませんね。

 

ややこしい結果になりました。

調べなければよかった

 

ではさらに別のパターンを考えてみましょう。

路上駐車数はどうなのよ?

〇路上駐車数推移

 出典 警察庁

 

東京都特別区における違反車両

H23  58,165

H29  51,536

88.6%

ほぼ横ばいに見えますが減ってはいますね。

他の年度の数字の上下を見ると

誤差のような気がしますね。

 

駐車場があろうが無かろうが

路上駐車をするやつは路上駐車するんですね。

 

私はなぜこれを調べたのでしょうか?

調べなければよかった

 

・・・次は国土交通省の将来見通しを見てみましょう。

 

 

〇国土交通省将来見通し

                  抜粋 国土交通省

 

 東京 八重洲付近。

供給量が青で需要がオレンジです。

細かくて見えないかもしれませんが

将来というのは平成48年を想定(令和17年?)

乗用車に関しては

すでに需要に対して供給過多になっていますが、

さらに供給過多になる見通しですね。

・・・

供給過多なのになんでさらに駐車場つくるんでしょうね?

これはマジで謎ですね。

ただでさえ東京23区の車保有率は減少してるのに。

 

貨物車はAmazonなどで配送が増えてる事もあり、

供給が圧倒的に足りない現状ですが

少しづつ緩和されそうですね。

 

〇まとめ

・全国の車両保有台数は上昇してるが、

 上昇率は減少傾向。

 東京23区の保有台数は減少傾向。

・全国、東京23区共に駐車場数は上昇。

・車両の走行距離、高速道路使用量は上昇。

・貨物車利用量は増えると思われる。

・ジジババ様が認知機能検査による免許返納で

 地方でも保有台数減量の可能性。

・車が宙に浮くようになったら、

 駐車場の設備変更しないとダメ

 (ずっと先でしょうけど)

 

これらの事を踏まえると、

現時点では保有台数や走行距離が増えてますが

日本の人口は右肩下がりで減少してますし、

給料も少ない。

どこかで保有、走行共に減少する事は避けられないと思われます。

 

全体的に

駐車場投資は厳しい方向に向かうでしょう

もちろん立地により

ずっと利益を出し続けれる場所もあると思いますが、

これまで以上に慎重に投資した方が良いですね。

 

 

PS

日本駐車場開発(株)2353さんは

まだ駐車場物件数純増してるみたいですね。

売上もまだ右肩上がりのようですが、

スキー場も雪が少なくて今後大変でしょうねぇ(意味深)

 

 

 

 

番外編

〇駐車場小口投資について

1口50万円から小口投資で

憧れの駐車場オーナーに!

っていう謳い文句の投資商品もあります。

ト〇ストパー〇ナーズさん。

だいたい予定利回りが5%あたりで、

実績も予定通りに配分されてる模様で悪くありません。

 

問題は出口です。

取得後5年以降は会社が書いとる制度。

予定利回りを4.3で割った数字で購入してくれるそう。

例えば100万円分購入して、もし利回りが4%に落ちたら

4/4.3×100=93万円になります。

それまで5%が5年続いてたとしたら25万円。

そこから値下がり分7万円を引いても18万円。

実質利回りは3.6%。

 

悪く無さそうに見えますよね。

実はこれ。

とても賢い商品なんです!!

 

会社側がですけどね。

 

なぜなら収入による減少のリスクを

個人投資家側に押し付ける事が出来るからです。

 

予定通りに配当出来れば実績になりますし、

もちろん自社の儲け分も確保されてます。

もし入りが悪く収入が減っても

配当率を下げれば個人投資家が背負ってくれるのですから。

 

土地によっては6%とかの配当を出してるようなので

下がっても十分に利益が出る可能性もありますね。

ただ私個人的には手を出すのには慎重姿勢です。